生きて苦しめ

2pt   2017-12-02 20:43
都市伝説・・・奇憚・・・blog

288:1/3:2014/07/16(水)05:10:15.43ID:pJNcTVurq
編集プロダクションで契約社員として働いていた3年ほど前のこと。
よく仕事をしてもらってるベテランライターさんから、40代半ばの新人ライターを紹介されたことがある。

この業界、早い人は大学在学中からライターやってるのに、40代で新人は珍しい。
180センチ100キロ近い巨漢でスキンヘッドの強面。だが、専門分野はオタク系という変わったライター。

この人…Tさんが、大きな声でよく喋る。
当時、その編プロでは、某社のムックシリーズやコンビニ500円本をやっていたので、使えるライターならぜひ使いたいところ。
面接というか面通しを、デスクとマネージャーでやってた。

その最中に、進行中のスピリチュアル本の資料を、Kさんが持ってきてくれた。
Kさんは資料を担当に渡すと、仕事中の私に話しかけてきた。
「なに、この臭い? 死体の臭いがする」。
以前、私はKさん絡みのスピリチュアル本をやっていたから気楽に話せるので、
「え? そんな臭いしますか?」。

「自殺した死霊の臭いだよ。とんでもない人が出入りしてるんじゃないの?」
Kさんは顔をしかめながら、部屋を見回し、
「自殺した女の霊よ。祟ってるというか、呪ってるというか。こんなの背負ってる人と仕事したら、会社ごと潰れかねないよ」。

そして、Kさんは、デスクが面通し中の小会議室(パーテーションで区切られていて中は見えない)を指差した。



289:2/3:2014/07/16(水)05:11:25.64ID:pJNcTVurq
「あの人、ダメよ。経歴も何もかも嘘っぱち。調子のいいこと言ってるけど、全部ホラだから。この女の人の霊は、死んだ奥さんよ。浮気に苦しんだ末の自殺。絶対に関わらない方がいい」
言い終えるとKさんは
「ああ、やだやだ」
と呟きながら、さっさと帰ってしまった。

その後30分ほどして巨漢のTさんも部屋から帰った。
マネージャーは、本当に使えるなら使ってみてもいいんじゃないか、という判断だったが、編集長は渋っていた。

「なんか、胡散臭いんだよ。虚勢を張ってるというか、なにかを隠したり、誤魔化そうとしてる人間の話し方なんだよな」
私は
「あの、さっきKさんがいらっしゃって資料を持ってきてくれたんですけど、その時、ちょっと気になることを……」
と話した。
編集長は、うちが懇意にしてるオタク系ライターにちょっと聞いてみる、といって一週間後。

「すごいな、Kさん。だいたい当たってた。Tの奥さん、4年ぐらい前に自殺してるんだよ。あと、Tの評判も最悪だったな。ライターといっても、実績殆ど無いし、ネットで駄文を書き散らしてるだけだった。今回というか、うちでは永遠に見送りさせてもらうことにしたよ」



290:3/3:2014/07/16(水)05:12:42.35ID:pJNcTVurq
その数ヶ月後、年末の忘年会で、Kさんと話をした。

「あれはね、ひどかった。死んだほうがマシな状態だったのよ。
だけど、死なせてもらえない。奥さんの霊が死なせないのね。
生きて苦しめ、って。

元々は自分の蒔いた種だけど、人間不信の塊みたいになってる。
自分が、他人を利用することしか考えてないから、他人を信じられない。
助けてくれようとした人も何人もいたんだけど、本人の疑心暗鬼で人間関係を駄目にする。

それから、自殺した奥さんの霊が、絶対に成功させないようにしてる。
あの人を引っ張り上げようとした人は、からだ悪くするよ。

だから、関わっちゃダメ。あの人と奥さんの因縁だから。触るとろくな目に遭わない。
他人は近づかないのが一番」

ちなみに、Tさんを編プロに紹介したライターさんは、その後、糖尿病を急速に悪化させ、今は目がほとんど見えなくなったとか。
そして、最近、Tさんの名をネットで見たのですが、Tさんを起用した某有名人は大病を患っているとのこと。

そういう関わらない方がいい人っているんだな、と本当に思いました。



引用元:ほんのりと怖い話スレ その103
http://toro.2ch.sc/test/read.so/occult/1403514213/288-290




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